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  05 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「15日ぶりに日本に無事帰国!」

 2週間にもおよぶ長いスコットランド取材から無事もどってきた。この歳になると移動、移動の長期取材はなかなかツライものがある。ましてや眼と歯と腰に不安を抱えながらだと、毎回が祈るような気持ちだ。

 それでも取材を続けているのは、毎回毎回新しいことに出会えるからだ。スコットランドを初めて取材してから来年で30年になるが、まだまだ知らないことだらけで、新鮮な驚きがある。

 今回は前半がツアーで、訪れた蒸留所は計10ヵ所。ここではあまり新しい話を聞くことはできなかったが、後半の旅はクラフト蒸留所を中心に回ったこともあり、驚きの連続であった。特にインチデアニー、ローンウルフ、ドーノッホキャッスルが面白かった。

 これはクラフトではないが、既存蒸留所でもここ10年くらいで大きく様変わりしているロッホローモンド、スペイバーン、グレンマレイも非常に興味深かった。リンドーズアビーは、まだ生産開始までには時間がかかるが、建設と同時にスタートしていた修道院の発掘調査で、スコッチの原点とも言うべき、非常に興味深いものが発見されている。それは修道士ジョン・コーが造ったと思われるアクアヴィテの釜(蒸留器)の遺構の発見だ。

 ウィームスモルトでは、ウィームス家の居城ウィームス城を見学させてもらったが、これも実に興味深い話の連続だった。30代目当主のマイケルさんが取材に応じてくれたが、ウィームス家と初期のウイスキー産業との結びつき、そして貴族として大土地所有を今も続けるウィームス家のエステート経営についても、知ることができた。

 取材の最終日(5月7日)は蒸留所のアポが入っていなかったので、予定になかったフレイザーバラを訪れることにした。ここはトーマス・グラバーが生まれ、幼少期を過ごしたところだが、あまりアテにはしていなかった。せめて生家跡でも見つかればと思ってでかけたが、思わぬ発見があった。

 またフレイザーバラそのものが非常に興味深い町であることも分かった。やはり現場を訪れないと分からないことが沢山あることが、今回の旅でも改めて思い知らされた。トーマス・グラバーについては、いつか『ウイスキーガロア』でも特集を組みたいと思っている・・・。

 ガロアといえば、フレイザーバラの灯台博物館の入口で、リメイクされ、この5月に公開されたばかりの映画『Whisky Galore』のポスターを見つけ、思わずカメラでパチリ。ぜひ日本でも公開してほしいと切に願うばかりだ。ウイスキーファンの声が届けば、日本でも配給が決まるかもしれない。ぜひ、ガロアでもそうした声を上げていきたいと思っている。

 犬も歩けば棒にあたるではないが、私のモットーは、「転んでもタダでは起きない」だ。根っからの現場主義者であり、事件記者でもある。これはいくつになっても、いや恐らく死ぬまで変わらないだろう。面白いことは、すべて現場に落ちていると思うからだ。





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