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02 ,2017
昨日午前中に印刷所から無事『ウイスキーガロア』の創刊号が届いた。昨年11月末くらいから準備していた創刊号が、ようやく形となった瞬間である。
雑誌づくりの面白さというか、編集者冥利につきるのが、何といっても新しい雑誌の創刊に立ち会えること。そんな機会は長い編集者人生の中でも、そうあることではない。
私自身、ラッキーだと思えるのはそんな新雑誌創刊に何度も立ち会えたこと。最初の経験は新潮社の『フォーカス』だったが(27歳の時)、それはあくまでも取材記者としての参加だった。それでも創刊というのは独特の「熱」のようなものがあり、その後5年半のフォーカス暮らしの間に、独自の取材方法やライティングのスタイルというものを勉強させてもらった。
2度目の創刊は新潮社を辞めてイギリスに行き、そこで日本語情報誌『ジャーニー』を創刊したこと。この時は編集長として、ありとあらゆる英国の事象を取材して歩いた。その時に出会ったのがスコッチのシングルモルトだったのは、言うまでもない。
3度目は2001年にスコ文研(現ウイスキー文化研究所)を立ち上げた時に創刊した『スコッチ通信』である。これは会報誌だったが、初めてのウイスキー専門誌であり、ニューズレターだった。そして4度目が『ザ・ウイスキーワールド』で、これが2005年3月のこと。
それから丸12年が経って、今回5冊目となる『ウイスキーガロア』の創刊である。その間に『ウイスキーライフ』、『コニサー倶楽部』も立ち上げているが、これはあくまでも『ウイスキー通信』の延長であった。
今回、久しぶりに専門誌でもあり商業誌(一般書店売りもする)でもあるガロアを創刊して、ライター、ウイスキー評論家としてだけでなく、編集者としての新たな世界にも挑めたのではないかと思っている。さすがに、もう次はないと思うのだが・・・。
そんなことを思いながら、しばし刷り上がったばかりのガロアを手にして感慨にふけるが、もう次号へとその関心は移っている。昨日午後は、スタッフ総出の発送準備を見ながら、ガロアの第2号のこと、そして週末に迫ったウイスキーセミナー講師養成講座の資料準備。
資料1から8、そして参考資料1から3、さらに40問の問題、テイスティングシートの更新など、ほぼ半日がかりの作業。その後6時すぎにオフィスを出て、7時に藤原さんの大久保のアトリエへ。雑誌が刷り上がったら、真っ先に藤原さんのもとへ届けたかったからだ。
今日もオフィスでガロアの発送作業が続いていたが、私は講師養成講座の資料準備。資料は参考資料も合わせてA4の紙で40枚ほどにもなる。まるでテキスト一冊作るようなものだ。
並行して昨日から始めたマスター・オブ・ウイスキーの筆記試験の採点も無事終了。結果は来週発表ということになるが、4名中、1名が見事合格したことは、もうお伝えしてもよいだろう。
マスター・オブ・ウイスキーの認定盾の授与式は3月12日(日)の『ウイスキーガロア』創刊記念パーティーの際に行いたいと思っている。

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