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04 ,2016
椎間板ヘルニアを発症してもうじき4週間近くになるが、痛みは相変わらずである。この間、いろんな整体・病院も調べているが、すべてはアイラ・ジュラから帰ってからだ。
正直この状態でアイラに行くことは不安だらけだが、ここまで来たら行くしかない。幸い我々の仲間であるジミー山内氏が急遽同行してくれることになり、蒸留所の見学は彼が代行してくれることになった。私はテイスティングや、それ以外の通訳、案内をすることになる。
『ウイスキー通信』や『コニサー倶楽部』、ライフ、ワールドの原稿執筆、校正、入稿作業をやりながら、この3週間ツアーの準備もしてきた。諸々の変更が沢山あったからだ。さらにサントリーの57種のウイスキーについてもコメントを書いてきた。
幸い内臓系の病気じゃないので、テイスティングや原稿執筆は続けられるが、人生なにが起きるか分からないものである。ケガの功名というか、椎間板でダイエットを余儀なくされ、この3週間で3キロほど体重を落とすことに成功(?)した。
今までは何をやっても成功しなかったので、これだけは有難いと思っている。やはり、「必要は発明の母である」。人間、切羽詰まらないと何もできないのだ。この調子でいけば夢の60キロ台も無理じゃないかもしれない。私が週刊誌の記者をやっていた頃の体重だ。
と、そんなことを考えていてもしょうがないので、眼の前のウイスキーワールドの原稿書き。スコッチ最前線としてグレンモーレンジィ、グレンエルギン、アードモアの原稿を書いてきたが、そのレイアウトが上がってきたので、キャプション書き。
さらに凸版印刷から、サントリーのテイスティングコメントのゲラが上がってきたので、その校正にも着手。ディアジオから頼まれていたタリスカーの選評についても、コメントを校正し、それを返信。応募作はなかなか個性的なものが多かったが、我々プロが書くテイスティングノートと比べると、かなり異質であることも否めない。
ウイスキー文化研究所のスクールでは、現在Yさんのテイスティング講座をやっているが、ウイスキーワールドの5人のテイスターのコメントを見ても、それぞれにクセというか個性がある。
スクールの態勢も整いつつあるので、いよいよ6月くらいからは私のテイスティング講座も開講していきたいと思っている。毎回5~6種類のウイスキーをテイスティングしながら、それをどう表現するのか、そのテクニックというか、私がこの30年近くの経験で得たノウハウを伝えていきたいと思っている。
テーマは毎回変えるが、その都度気軽に参加してもらえればよい。テーマによっては比較のためにワインもシェリーも、コニャック、カルヴァドス、ジン、ラム、テキーラ、そしてビール、日本酒も出す予定だ。6月からの開講を楽しみに待っていてもらいた。とりあえず、今の病状なら、座ってテイスティングすることは可能だからだ。ついでにマリアージュも秋くらいから始めたいと思っている。
スクールの件も着々と進めているが、アイラに行く前にもう1つやることがある。それは5月14・15日の東京バーショーのオリジナル100mlボトルをつくることだ。今回はアイラ、スペイサイドのブレンデッドモルト2種と、もう1つはグレーンを入れたスコッチのブレンデッドの3種を用意することにした。
どれも各1500円で、そのうちの500円は熊本地震のために寄附させてもらいたいと思っている。東日本大震災の時は、いくつかのチャリティーイベントを開催したが、今回はバーショー、大阪フェスの記念ボトルの1部を寄附したいと思っている。


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