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03 ,2016
このところ新聞や海外メディアの取材が相次いでいるが、昨年『中央公論』に書いた私の”ジャパニーズウイスキーの芳醇な世界”という記事が、こんど「Discuss Japan」というネットメディアから、英語に翻訳されて配信されることが決まった。
私はネットをほとんど利用しないので、この世界のことはよく分からないが、その英文翻訳が送られてきて、そのチェックを昨日、今日とやっている。英文タイトルは”The Mellow World of Japanese Whisky”だ。浦賀の奉行・与力を”Policemen”と訳しているのは、やや違和感があったが、それ以外はほぼ完璧な訳文で安心している。
考えてみれば、1853年にペリーが浦賀にやってきた時、最初にその船に乗り込んだのは浦賀の与力と通訳(通詞)で、与力はいわば奉行の手下。今でいうところの海上保安庁、あるいは成田の空港警察みたいなもので、ポリスと言ってしまえば、言えなくもない。奉行はさしづめ県警本部長のようなものかもしれないが、江戸幕府における浦賀奉行は、もう少し特殊な、外事官僚、外交官的役目も持っていたはずだ。
いずれにしろ、それを説明しだしたらキリがないので、とりあえずは良しとした。全体として意味が伝わればいいのではないかと思っている。
そんなことをやりつつ、午後ウイスキー文化研究所へ。長いので、とりあえずウス文研としておこうか・・・。行って『ウイスキー通信』、サントリーのテイスティングノートの校正作業をして、3時からスタッフミーティング。さらに4時から、京都支部のSさんが上京して、今年9月に開催予定の琵琶湖クルーズ、その名も”ウイスキークルーズ”の打ち合わせ。
クルーズ船として有名な『ビアンカ号』を一日チャーターして、そこでウイスキーフェスをやろうという、新しい試みだ。詳細はこれからだが、船の上でウイスキーとライブ音楽を楽しみ、最後は琵琶湖に沈む夕陽を眺めるという、夢のようなイベントだ。長和が終わって1ヶ月後というスケジュールだが、クルーズ船をチャーターして、その上でウイスキーフェスをやろうというのが、私の夢でもあった。もちろん、日本初のウイスキークルーズだ。
大阪フェスも、これから忙しくなるが、その後たてつづけに長和フェス、ウイスキークルーズと続く。相変わらず、今年もイベントがいっぱいだ。コンプトン・マッケンジーの小説ではないが、まさにウイスキーガロアーである。

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