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03 ,2016
『Whisky World』の校正、原稿を書いて1時前に りんかい線でお台場のサントリーへ。昨日とうって変わって青空が眩しい。気温は高くないが、湾岸エリアの風が気持ちよい。
カメラマン、ライターと待ち合わせ、1時からビームサントリーのインターナショナル・ブランドアンバサダー、ジョン・キャッシュマン氏にインタビュー。次号(5月31日発売予定の6月号)の『Whisky World』の編集長インタビューで、3月終わりに新発売となる「アードモア・レガシー」について、主に聞くことに。
キャッシュマンさんは、初めてお会いしたが、長身のなかなかダンディな男前。スコットランドやイングランド人とはちょっと雰囲気が違うと思ったら、ダブリン生まれのアイルランド人だという。コークにあるコーク大学を出た後この業界に入り、クーリー、キルベガン、そしてアメリカのビーム社が買収してからはビーム社のブランドアンバサダーとして、アイリッシュだけでなく、ラフロイグやアードモアも担当してきた。
その後サントリーがビーム社を買収し、ビームサントリーとなったことで、現在は同社の5大ウイスキーのうち、アメリカンとジャパニーズを除く3大ウイスキーのブランドをインターナショナル・ブランドアンバサダーとして担当している。
ということで、今回はもともとビームが持っていたアードモア蒸留所のレガシーについて。昨年7月にアードモア蒸留所を取材した時にレガシーについては聞いていたが、これはライトリーピーテッドのアードモアと、ノンピートのアードレアのヴァッテッド。アードモア100%のトラディショナルよりは、レスピーティで、そのかわりフレッシュな柑橘系と、バーボン樽由来のバニラや蜂蜜のようなフレーバーがある。あえていうならば、白州のノンエイジのシングルモルトに近いかもしれない。
ひとしきりアードモア、アードレアについて聞いた後、ビームの”スモーキーモルト”についても、話をうかがう。これはアードモア・レガシー、カネマラ、ボウモアスモールバッチ、ラフロイグセレクトの4種類で、ピーティさ、スモーキーさの度合いで4段階の飲み比べが出来るようになっている。
それぞれピートレベルが違うが、ポイントは、この4本すべてがノンエイジ、NASボトルだということだ。定番のラフロイグ10年、ボウモア12年と比べるより、同様のコンセプトでつくられた4本のNASボトルを比べるほうが、より飲み手には分かりやすいからだ。
これなら、比較テイスティングしてみたいと、誰もが思うだろう。それだけ、よく考えられた魅力的なラインナップなのだ。欲をいえば、これにアードレアを加えてもらえれば、ノンピートからヘビリーピートまで揃うことになるのだが・・・。なぜアードレアを造ることになったかという話も面白かったが、それは記事を見てのお楽しみだ。
ということで2時すぎにインタビューを終わりにし、再びりんかい線で恵比寿のウイスキー文研の事務所へ。毎日のように新しい取材依頼が舞いこんでいるが、まずはワールドの校正と入稿作業。その合間に次号の『ウイスキー通信』のテイスティングアイテム6種類を決め、それを撮影してしまう。ワールドも通信も、待ったナシだ。


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