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  01 ,2016

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「フィディックのキンズマンさんにインタビュー」

 ウイスキー検定の問題を作り終えたと思ったら、こんどは1月31日(日)に行われる「マスター・オブ・ウイスキー」の問題づくり。今回の受験者は3名だが、最初に行われる筆記試験の問題を作ってしまう。選択と記述の両方が含まれる問題で、時間は1時間。ウイスキーの最高位の試験なだけに、かなりの難問だと思っている。

 筆記試験の後は個別にブラインドテイスティングと口頭試問が待っている。それらすべてをクリアしないと、マスター・オブ・ウイスキーの2次試験にパスすることができないのだ。それと昨年11月までに提出された一次試験の論文とを合わせて、今年のMWの合格者が決められる算段だ。

 ということをやりつつ、今日は10時半にお台場のサントリーに行って、グレンフィディックのモルトマスター(マスターブレンダー)ブライアン・キンズマン氏にインタビュー。

 新商品のグレンフィディック18年スモールバッチ、同21年グランレゼルヴァのプロモートのために来日したもので、3月末に発売される次号の『Whisky World』用のインタビューだ。

 ブライアンさんは、これが初めての来日で、私もお会いするのは初めて。セント・アンドリュース大学の化学科を主席で卒業したエリートで、前任のデイビッド・スチュワート氏の跡を継いで、ウィリアム・グラント&サンズ社の6代目マスターブレンダーに、2009年に就任したという。

 興味深かったのは、今回の18年のスモールバッチで、これは150樽(最大で)のシェリーカスク、バーボンカスクをブレンドした後、フィディック独自のマリーイングタンで3ヶ月近くマリーイングを行っていることだ。

 タンはすべてポルトガル産のオークでできていて、フィディック用に約900個あるという。容量は2000リットルで、そういえばフィディックに取材やツアーで行った折に見せられている。実はフィディックもバルヴェニーも、ほとんどはこのタンでマリーイングを行っていて、それがグラント社の特徴なのだという。

 だから、バルヴェニーの例の”TUN14001シリーズ”といったものが、リリースされるのだろう。いわばこれのフィディック版かもしれない。

 さらに驚いたのは、この木製のタンはガーヴァンにも2000個近くがあるという。グラント社の主力商品であるブレンデッドの「グランツ・ファミリーリザーブ」や「モンキーショルダー」のマリーイング用に、使っているのだろうか。これは今回初めて聞く話だった。

 ということでインタビューは1時間ちょいで終了し、そのまま一度恵比寿の仕事場にもどり、2時すぎにスコ文研。月曜日のミーティングが途中で終わってしまったので、4時すぎから再びスタッフミーティング。ボトラーズフェスまでの各フェス、イベントの詳細をつめていく。もうじき、1月も終わりだ…。


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