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  07 ,2015

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「長和と清里フェスのスタッフミーティング」

 出発を控えて、ひたすら原稿・校正である。7月31日発売予定の『Whisky World』、8月25日予定の『ウイスキー通信』、そして同月末に発送予定の『Whisky Life』(いつの間にか発行メディアが3誌になっている・・・)の3つを同時並行的に進行させている。通信・ライフはスコットランドから帰ってから(8月1日帰国予定)、作業が継続できるが、ワールドは行くまでが勝負である。

 ということで、連日その作業に追いまくられているが、10月第1週に行う清里フェスについても決めなければならないことが多く、今日は午後からスタッフミーティング。ワールド、通信、ライフの進行と同時に、主に清里フェスのチケット販売、そして2日間で6~8コマ予定しているセミナーについて集中的に話をする。8コマ中、2コマは私がやるが、わざわざ清里まで来てくれる人のために、スペシャルなものを飲むことができるセミナーを考えた。まずは3日(土)の1日目は、「究極の世界5大ウイスキー、プラスα」ということで、カナディアン、アイリッシュ、ジャパニーズ、スコッチ、バーボン、そして台湾のカバランの6種類。

 カナディアンはケイデンヘッドのオーセンティックコレクションの1本で、1989年蒸留のポッターのシングルカスク。アイリッシュはバリー・クロケット氏のミドルトン・ベリーレア2010年。ジャパニーズはブラックアダーのイチローズモルト・コニャック樽熟成。スコッチはシルバーシールのダニヴェイグ23年。バーボンは息子のエディーが、ジミー・ラッセルの勤続60周年を祝うためにつくった、特別のワイルドターキー。そしてカバランは“指揮台”を意味するポーディアムだ。ちなみにダニヴェイグはラガヴーリンのこと。

 どれもこれも、通常の世界5大ウイスキーセミナーと違って、ひねりにひねっている。究極の6大ウイスキーセミナーで、スコ文研の秘蔵のモルトたちである。もう二度と、このラインナップでは飲めないだろう。

 4日(日)の2日目のセミナーでは、一転して「究極のジャパニーズ・秘蔵のモルトシリーズ」である。アイテムは5種類で、そのうちの3種は山崎、残りの2種はベンチャーウイスキーである。

 山崎はスコ文研の旧京都支部が詰めたオーナーズカスクの1992年と、同じく『ザ・ウイスキーワールド』の創刊記念の1991年の2種類。どちらも今となって超レアアイテム。そしてさらにウルトラレアなのが、山崎シェリーカスク2013年。
これはジム・マーレイ氏が『ウイスキーバイブル2015』で、97.5点を付け、ベスト・ウイスキー・オブ・ザ・イヤーに選んだ、幻のウイスキー。欧州限定で3000本ほどリリースされたもので、日本では一切販売されていない。ネット上で当時70万円近い値がついた1本だ。もう2度と、こんなチャンスはないだろう。

 ベンチャーは羽生の20年物(!)と、福岡のウイスキートークが詰めた、秩父の5年物。新旧対決(?)で、羽生の20年はスコ文研創立10周年の際に、肥土さんからサイン入りでいただいたものだ。2013年3月13日の日付もはいっているが、ご存知のとおり、2日前の3月11日に起きた東日本大震災で創立パーティー(恵比寿ウエスティンホテルで予定されていた)そのものが、幻となってしまった。いわば、いろんな意味で思い出に残る1本だ。3年近く経って、ようやく開封する時がきたということだろう。来年2016年3月には、設立15周年パーティーを開き、リベンジしたいと思っている・・・。

 どちらも25名限定、そして参加費は、「究極のジャパニーズ・秘蔵のモルトシリーズ」が前売券7,000円、「究極の世界5大ウイスキー、プラスone」が前売券6,000円という値段である。いずれにしろ、ボトルの現行の値段を考えたら恐ろしい(?)、テイスティングである。


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