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07 ,2013
昨日はもろもろの検査のため、中野のクリニックへ。レントゲン、心電図、尿検査等はとりあえず異常は見つからなかったが、内臓エコーで脂肪肝だと告げられてしまった。血液検査の結果が出るのは、少し先の話だ。
そのまま昼すぎにスコ文研に行き、長和フェス等のチラシ作成、そして4時と6時半の2度にわたってスタッフ募集の面接…。慢性的な人手不足が一向に解消されないまま、このままでは夏に突入してしまう…。結局、面接が終了し、仕事場に戻ったのは8時すぎ。
今日は午前中『ウイスキー通信』の校正、画像選び。ワールドのカメラマンW君に撮ってもらったバーボンフェスの画像が届いたので、その膨大なデータから、通信4ページ分の画像を選んでしまう。考えてみれば、編集で一番時間を要するのが、この画像選びの仕事かもしれない。眼疾の影響で、年々その作業が難しくなっている。
その後、昼前にスコ文研。1時半から『ウイスキー通信』恒例のテイスティング座談会。今回はテイスターのうち3人が都合がつかず、代表世話人のYさん、Sさん、そしてワールドのテイスターMさんと私の4人ということになってしまった。このテイスティング座談会始まって以来の最少人数でのテイスティングとなった。
テイスティングアイテムは、①キリン御殿場のシングルグレーン27年、②マッカラン・シエナ、③バルヴェニー・トリプルカスク16年、④ペンデーリン・ピーテッド、⑤カバラン・ポーディアム、⑥フォアローゼズ・シングルバレル・リミテッドエディションの6本。
①は御殿場のグレーンの中でも、粗留塔にケトルという特殊なスチルを組み合わせた、割とヘビーなグレーンの、シングルバレルのカスクストレングス。100本限定で、1本10万円という、日本のシングルグレーンとして最高峰のウイスキーだ。非常にリッチでパワフル。御殿場のグレーンはもともとスゴイと思っていたが、これを飲むと、改めてその質の高さがよく分かる。
②のマッカラン・シエナは8年、10年、12年、15年という年数表示を止め、その代わりとしてこの春にマッカランが出してきた物で、もちろん日本にはまだ正規では入っていない。この“1824シリーズ”には、ゴールド、アンバー、シエナ、ルビーの4種があり、シエナはシェリーカスクオンリーとラベルに表示されている。ただし、材については言及していないので、少なからずアメリカン・ホワイトオークのシェリー樽も使われているのだろう。
スコットランドでゴールド、アンバーを飲んでいたが、このシエナを飲むのは初めて。ゴールドの印象があまり良くなかったので、それほど期待していなかったが、これはこれでバランスも良く、美味しいモルトに仕上がっている。これなら、ある意味買いかもしれない。それにしても、この手のノンエイジ商品は、これからどうなるのだろうか…。
③のバルヴェニーは、やはりこの春免税店向けにニューリリースされたもので、オロロソ・シェリーバット、ファーストフィル・バーボン樽、そしてトラディショナルカスクの3種の樽をミックスしたもの。やはりバーボン樽の影響が強く、度数も40度と少し物足りないところがあり、往年のバルヴェニーファンにとっては、やや不満が残る出来かもしれない。やはり、免税店向けは万人向きにつくられているので、難しいのかもしれない。
④のペンデーリンは、バーボン樽で熟成させた4~7年の原酒をアイラ島のキルホーマンの空き樽に詰め、数か月の後熟を施したもの。かすかにスモーキーで、個性的だが、やはり前3者を飲んだ後で、これを飲むと「若い、ニューポッティ!」という印象が拭えない。今後に期待か。⑤のカバランは、やはり風味が凝縮されていて、若いのにトロピカル…。改めて、その王道を行くつくりは賞賛に価する。ポーディアムとは「指揮台」のことだとか。
⑥のフォアローゼズは、7月21日のフェスの際にスコ文研が先行販売した、日本初のリミテッドエディション。改めてテイスティングしてみても、バランスに優れた美酒だ。バーボンとしては出色の出来だと思う。とにかくリッチで複雑、それでいてクリーンでエレガントなのだ。赤いバラが飾られたホテルのバーカウンターか、バラの香りがむせる昼下がりのコンサバトリーで、優雅に飲みたい気がする。
その後、話題のということで、サンプルが届いたバランタイン17年のミルトンダフ・エディションをテイスティング。さらに、10月1日から販売となるシーバスリーガル12年のミズナラ樽フィニッシュについても、話題として取り上げることにした。実際のテイスティングは次号となるが、これも楽しみだ。


* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter
そのまま昼すぎにスコ文研に行き、長和フェス等のチラシ作成、そして4時と6時半の2度にわたってスタッフ募集の面接…。慢性的な人手不足が一向に解消されないまま、このままでは夏に突入してしまう…。結局、面接が終了し、仕事場に戻ったのは8時すぎ。
今日は午前中『ウイスキー通信』の校正、画像選び。ワールドのカメラマンW君に撮ってもらったバーボンフェスの画像が届いたので、その膨大なデータから、通信4ページ分の画像を選んでしまう。考えてみれば、編集で一番時間を要するのが、この画像選びの仕事かもしれない。眼疾の影響で、年々その作業が難しくなっている。
その後、昼前にスコ文研。1時半から『ウイスキー通信』恒例のテイスティング座談会。今回はテイスターのうち3人が都合がつかず、代表世話人のYさん、Sさん、そしてワールドのテイスターMさんと私の4人ということになってしまった。このテイスティング座談会始まって以来の最少人数でのテイスティングとなった。
テイスティングアイテムは、①キリン御殿場のシングルグレーン27年、②マッカラン・シエナ、③バルヴェニー・トリプルカスク16年、④ペンデーリン・ピーテッド、⑤カバラン・ポーディアム、⑥フォアローゼズ・シングルバレル・リミテッドエディションの6本。
①は御殿場のグレーンの中でも、粗留塔にケトルという特殊なスチルを組み合わせた、割とヘビーなグレーンの、シングルバレルのカスクストレングス。100本限定で、1本10万円という、日本のシングルグレーンとして最高峰のウイスキーだ。非常にリッチでパワフル。御殿場のグレーンはもともとスゴイと思っていたが、これを飲むと、改めてその質の高さがよく分かる。
②のマッカラン・シエナは8年、10年、12年、15年という年数表示を止め、その代わりとしてこの春にマッカランが出してきた物で、もちろん日本にはまだ正規では入っていない。この“1824シリーズ”には、ゴールド、アンバー、シエナ、ルビーの4種があり、シエナはシェリーカスクオンリーとラベルに表示されている。ただし、材については言及していないので、少なからずアメリカン・ホワイトオークのシェリー樽も使われているのだろう。
スコットランドでゴールド、アンバーを飲んでいたが、このシエナを飲むのは初めて。ゴールドの印象があまり良くなかったので、それほど期待していなかったが、これはこれでバランスも良く、美味しいモルトに仕上がっている。これなら、ある意味買いかもしれない。それにしても、この手のノンエイジ商品は、これからどうなるのだろうか…。
③のバルヴェニーは、やはりこの春免税店向けにニューリリースされたもので、オロロソ・シェリーバット、ファーストフィル・バーボン樽、そしてトラディショナルカスクの3種の樽をミックスしたもの。やはりバーボン樽の影響が強く、度数も40度と少し物足りないところがあり、往年のバルヴェニーファンにとっては、やや不満が残る出来かもしれない。やはり、免税店向けは万人向きにつくられているので、難しいのかもしれない。
④のペンデーリンは、バーボン樽で熟成させた4~7年の原酒をアイラ島のキルホーマンの空き樽に詰め、数か月の後熟を施したもの。かすかにスモーキーで、個性的だが、やはり前3者を飲んだ後で、これを飲むと「若い、ニューポッティ!」という印象が拭えない。今後に期待か。⑤のカバランは、やはり風味が凝縮されていて、若いのにトロピカル…。改めて、その王道を行くつくりは賞賛に価する。ポーディアムとは「指揮台」のことだとか。
⑥のフォアローゼズは、7月21日のフェスの際にスコ文研が先行販売した、日本初のリミテッドエディション。改めてテイスティングしてみても、バランスに優れた美酒だ。バーボンとしては出色の出来だと思う。とにかくリッチで複雑、それでいてクリーンでエレガントなのだ。赤いバラが飾られたホテルのバーカウンターか、バラの香りがむせる昼下がりのコンサバトリーで、優雅に飲みたい気がする。
その後、話題のということで、サンプルが届いたバランタイン17年のミルトンダフ・エディションをテイスティング。さらに、10月1日から販売となるシーバスリーガル12年のミズナラ樽フィニッシュについても、話題として取り上げることにした。実際のテイスティングは次号となるが、これも楽しみだ。


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