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  04 ,2012

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「5本のハイランドパークを一気飲み…」
 午前中、『Whisky World』の原稿、校正。昼すぎにスコ文研。2時半から「アイラ・アランツアー」の最終ミーティング。阪急旅行社のNさん、ミキツーリストの担当者2名。うちから私と世話人のMさん、そしてスタッフのNさんの3名。参加名簿、日程表を見ながら、最終確認。あとはとにかく、5日の出発日に無事に成田に着けることを祈るばかり…。
 
 ミーティング後、再びワールドの校正、事務作業。7時からスコ文研テイスティング。今回はハイランドパーク特集プラスワンということで、私の日本限定ハイランドパークから①1991、②1996、③1998、④1976、⑤1973、そして、『ウイスキー通信』で取り上げたGMのコニッサーズチョイス、グレンキース1968の6本。

 ①は珍しいバーボンカスクで(リフィル)、鏡(ヘッド)だけ新しいホワイトオークが使われている。もともと「フェイマスグラウス」や「カティサーク」の原酒用の樽だ。②はホワイトオークのシェリー樽。ファーストではなくリフィルのホグスヘッド。現行の12年の原酒と同じタイプだろう。

 ①は相変わらずフレッシュで、バニラやメープルシロップ、蜂蜜のようなフレーバーがあり、一番に推す人も多い。まず、オフィシャルでは出てこないタイプだ。②は以前より香味がこなれて、今飲むと美味しい。ビーンズ(きなこ)や根菜のような不思議なフレーバーがあり、かすかにピーティ。どこか草っぽいニュアンスもある。

 ③はファーストフィルのシェリーバット。もちろんハイランドパーク(エドリントン)がこだわり抜いたスパニッシュオークのシェリー樽で、一番若いにもかかわらず、5本の中で断トツに色が濃い。まるでコーヒーだ。

 熟成は8年と若いがパワフルで、ドライフルーツ、マジパン、ナッツ様のフレーバーがあり、欧米人には堪らないだろう。実はブランドアンバサダーのジェリー・トッシュ氏の秘蔵の樽で、次に「アンバサダーカスク」としてボトリングするつもりだったのを、私が無理を言って譲ってもらったものだ。

 本数が多かったので、一部は蒸溜所限定としてハイランドパークでも売っている。ただし日本からの逆輸入となり、値段は倍以上の1万2000円近くする。

 ④、⑤はエドリントン以前の古き良き時代のハイランドパークで、リフィルのシェリーホグスヘッドからのボトリング。材はアメリカン・ホワイトオークだ。1976は他の蒸留所の76年と同様、不思議とトロピカルフレーバーがある。これは、どうしてなのだろうか…。

 ⑤の73は、それとは3年違いだが、まったく別次元。度数が76(約50.4%)と比べて44.5%と低いが、魅惑的ともいえる陶酔感があり、体の芯からリラックスさせてくれる。3年という熟成の違いだけでなく、何か両者には根源的な違いがあるかもしれない。

 5本を一気にテイスティングしてみて、改めてハイランドパークの面白さを実感した。ちなみに参加者の人気投票では1991と1976に分かれた気がする。次が73か…。
 
 最後にGMのグレンキース1968だったが、「このラインナップの意味が解らない(笑)」と言われるとおり、やはりこれだけのハイランドパークを飲んだ後ではキツイ!!

 ボディが弱すぎて、イマイチ感動が得られないのだ。ボトル選択は気をつけるべきかもしれない。

 ということで、締めはカバランの「キングカー・コンダクター」と、シャクルトンのレプリカボトル。会員のS氏からいただいた南極の氷がまだ少し残っていたので、南極のウイスキーを南極の氷でロックにして、みんなで楽しんだ。これ以上の組み合わせはないだろう…。

 9時半に会は終了し、後片付けをして世話人のSさんと、恵比寿駅近くに新しくできた寿司屋へ。明日からは『Whisky World』の原稿書きまくりである。

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