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  01 ,2017

プロフィール

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky World』(2005年3月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「藤原新也さんに特別インタビュー」

 佐渡に帰らず日帰りで新潟からもどったのは、今日『ウイスキーガロア』の特別企画、藤原新也さんのインタビューがあるためだった。それまでに、たまった事務仕事も片付けなければならないため、昼前にウイ文研。

 2時ちょいにオフィスを出て大久保の藤原さんのアトリエへ。3時から、その特別インタビューを行う。主に藤原さんの新作『大鮃』について伺ったが、インタビューというより、私と藤原さんの対談という形式になってしまったかもしれない。

 本は土曜日に一気に読んでしまったが、やはりオークニーという島と、大鮃釣りのことがある程度わかっていないと、難しい点もあるかもしれない。読者代表として、どうしてオークニーという島を選んだのか、前半に出てくるRPGゲームについて、そして大鮃という魚についてお聞きしたつもりだが、私自身がこの創作の舞台裏に深く関わってしまっているので、はたしてそれができたかどうか不安である。

 途中から、「これは対談形式にしたほうが良いんじゃないか」と、藤原さんが言ってくれたのも、そのへんのところを察してくれたからかもしれない…。

 ということで2時間近くお話しを聞いて、その後撮影のために新宿三丁目のバー「リベット」にタクシーで移動。「リベット」のオーナーバーテンダーは、こんどのガロアのテイスターでもあるSさん。そのよしみで、無理を言って撮影場所にお願いしたのだ。

 カウンターに座って飲んでいる藤原さんを撮影したが、ちょうどハイランドパークの「アイスエディション」があったので、藤原さんはそれを飲んでもらうことにした。

 撮影は6時前に終了し、そのまま編集スタッフのSさん、Mさんと新宿駅近くの居酒屋で、ガロアのミーティングを兼ねて、軽く一杯飲んで帰ることに。このところスタッフ全員が取材やら、広告営業で外に出ることが多いため、なかなか全員揃ってミーティングする時間がないせいもある。

 そんなこんなで、『ウイスキーガロア』は、2月27日の発行に向けて日々進行しているのだ。

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「大雪警報の中、新潟でセミナー」

 金曜日くらいから北日本や北陸地方に大雪警報が出ていてどうなるかと思ったが、とにかく行くしかないので今日は9時台の新幹線で新潟に向かう。さすがこの冬一番の寒気というだけあって、すでに上毛高原あたりから一面の雪景色だ。

 いつも思うことだが、国境の清水トンネルを抜けると世界が一変する。越後湯沢から六日町にかけては2メートル近くの雪が積り、そんな中よく新幹線は走るものだと感心する。上越新幹線は故田中角栄氏の悲願だったが、開通のたしか記念列車には角栄さんが乗り込み、当時、写真誌の記者をしていた私も、いわゆる”ハコノリ取材”をしたのを昨日のことのように覚えている。

 そんな感慨に浸る間もなく、すぐに列車は越後平野へ。見渡す限りの一面の雪景色で、遠くには雪をいただいた飯豊連峰の山々がくっきりと見えている。天気予報に相反して雲間からは青空も見えているのだ。

 新潟には11時前に着いて、そのまま歩いてNHKカルチャーセンターへ。12時半から「スコッチウイスキーの楽しみ」というタイトルのテイスティングセミナーを行う。本当はそのまま佐渡に帰郷したかったが、この時期の海は荒れて船の欠航がしばしば起きる。渡ってしまって帰れなくなったら大変なので、今回は諦めることにした。

 セミナーは3時前に終了したが、そのまま新潟日報社まで記者のI氏と一緒に歩いて行き、8階の応接室でウイスキーの取材に応じる。『オトナ・プラス』という夕刊紙のウイスキー特集で、1時間半ほどインタビューを受け、タクシーで再び新潟駅へ。その応接室からは眼下に信濃川とその川口が望め、佐渡汽船の大型フェリーがターミナルに停泊しているのも見える。

 佐渡はその荒海の向こうだが、灰色の雲に隠れて、その姿は見えなかった。毎年「酒の陣」が開かれるトキメッセの高い建物(ホテル)が、やたらと目立つ。新潟清酒組合の”名誉達人”として私も何度か参加したことがあるが、我々のウイスキーフェス以上に、それは大賑いの会でもあった。

 それはともかく、降りしきる雪の中タクシーで新潟駅に行き、5時前の新幹線で再び恵比寿の仕事場にもどる。ガロアの取材でこのところ日本全国を飛び回っているが、今回はセミナーで新潟ということになった。


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「マスター・オブ・ウイスキーの論文審査・・・」

 このところ『ウイスキーガロア』の取材でオフィスを留守にすることが多かったが、昨日は久しぶりに昼すぎにウイ文研に行き、まずはガロアの販売の件で、本の取次ぎ業者とミーティング。全国100~200店くらいの書店にガロアを配本することが決まった。そのためのポップやポスター作りも、これからしなければならない。

 一方で2月5日に迫った検定のこともあり、4時すぎから検定のミーティング。すでに今回の申し込みは締め切っているが、東京・大阪・福岡の3会場で、合計1400人くらいの申し込みがあった。受験票の発送や当日の試験、運用は今回からウイ文研がやることになったので、そういう意味では1からのスタートで、未知なることも多い。特に3会場の人員配置や、当日の部屋割りといったところも決めなければならない。そのためのミーティングである。

 それらが一段落したところで、今度はガロアの広告チームとミーティング。カーチェスという広告スペースは順調に取れているが、それ以外の純広についても、いろいろミーティングする。

 結局、事務所を出たのが7時半すぎで、今日は土曜日だったが、11時に再びウイ文研。昨年暮れにマスター・オブ・ウイスキーの一次試験・論文提出は締め切っていたが、今日はその評価メンバー4人が集まり、提出された6名の論文にジャッジを下す。

 各自、暮れから新年にかけ論文に目を通し、それなりの評価を下しているが、それらを持ち寄り、最終的な合否を決めるというもの。1時間くらいで、それぞれの評価、その理由を聞き、そしてA、B、C、Dの4段階の評価をしてゆく。

 もちろんA(90点以上)、B(80点以上)、C(70点以上)、は合格で、D(それ以下)は不合格である。今年は最終的に6名のうち何名が合格するのか。来週中に合否発表をしたいと思っている。それが終われば、あとは2月26日(日)の二次試験を待つばかりだ。

 そのジャッジ3名と、オフィスのすぐ近くにある中華の「ジャスミン」に行きランチ。その後、恵比寿の仕事場にもどり、月曜日に予定されている藤原新也さんのスペシャルインタビューに向け、昨年暮れに出版された「大鮃(オヒョウ)」をいっきに読んでしまう。

 眼を悪くしてからは、仕事以外の本を読まないようにしていたので、本当に久しぶりに単行本一冊を読破した。日英ハーフの一人の青年が、オークニーで出会った一人の老人と体験する奇跡の一日。北の海で繰り広げられるオヒョウという魚との格闘・・・。

 読み終わって、ふと昔観た『春にして君を想う』というアイスランド映画を思い出してしまった。いずれにしろ、月曜日のインタビューが楽しみだ。


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「常陸野ネストビールとウイスキーを取材」

 昨夜帰ったのは12時近くになっていたが、今朝は10時12分品川発の特急に乗って茨城県の水戸へ。そこで水郡線のローカル列車に乗り換え、上菅谷の駅へ向かう。そこからタクシーで12時すぎに常陸野ネストの額田蒸留所。

 『ウイスキーガロア』の創刊号のための取材で、ネストに来るのは10年ぶりくらいだったが、記憶にある醸造所と違うということに、すぐに気がついた。実は2008年にできた新しいほうの醸造所だったのだ。

 うっかり新しいスチルも元の場所にあると思い込んでいたが、銅製のハイブリット蒸留器があるのは、新しいほうの工場だったのだ。案内してくれたのはヨネダイサムさん、通称サムさんで、聞けば日英のハーフだという。日本に来たのは4年前だというが、住んでいたのはイングランド南部のサリー州だったという。

 しかも驚いたことに母はスコットランド人で、キャンベルタウンの出身(父は日本人)。サリー州は我が家が1987年から88年にかけて1年近く住んでいたところでもあり、そのサットンという場所もよく知っているという。その後、我が家はサットンからケント州のペッツウッドに移って、そこで4年ほど暮らしたが、サムさんにとっては、どれもこれも懐かしい地名のようだった。

 そんな思わぬ話で取材がスタートしたが、まずは常陸野ネストビールを造る醸造設備を案内してもらうことにした。ウイスキーの仕込みも途中まではネストビールと一緒だという。

 詳細は省くが、小さなクラフト醸造所を想像していたのとは違い、そのスケールの大きさに驚いてしまった。何もかもが、以前訪れた本社工場とは比べものにならない。ピカピカのマッシュタンやロイタータンもそうだが、発酵タンクの数の多さにもビックリしてしまった。

 後で木内社長も同席してくれたので聞いたら、ネストビールは現在世界50カ国に輸出され、その生産規模はアサヒやキリンなどの4大ビール会社の次ぐものだという。もはや、他のクラフトビールとは一線を画する存在なのだ。

 その木内酒造がウイスキーの仕込みを開始したのが昨年から。現在は容量700リットルという小さなハイブリット型スチル1基で蒸留をしているが、将来的にはフォーサイス製のスチルを導入して、もっと本格的に造りたいと、木内さん。

 まだ熟成庫といえるものがないが、本格的に始動したら専用の熟成庫も設けるという。スチルの横のスペースに置かれている樽を見せてもらうと、シェリー樽や、アメリカのコーバルが使っていた樽もある。さらに鏡に桜の木を使ったユニークなものも。

 せっかく常陸野で造るのなら、原料の大麦も茨城産にこだわり、そして樽材なども工夫して日本らしいウイスキーを造りたいと、木内さんとサムさんは言う。今はまだ実験的な段階で、ビール製造の合間に細々と造っているといった観が強いが、本格始動したらどんなウイスキーができるのか、今から楽しみだ。

 ということでニューポットなどをテイスティングさせてもらい、再び水戸から常磐線の特急に乗り東京へ。そのまま昨年新しくオープンした常陸野ネストのブリューイングパブに行き、7~8種類のビールを試飲。茨城産の食材を使った一品料理とともに、美味しいビールを堪能した。


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「P・ラッシュ生誕120周年とガロアのコラム取材・・・」

 『ウイスキーガロア』のオリジナル手ぬぐいを作ろうと、携帯で版画家のWさんとやり取りしている時に、ケータイが突然壊れてしまいテンテコマイ。考えてみれば10年近く使っていたので、無理もないのだが・・・。

 ということで、メールも電話もできないと仕事にならないので、ガラケーをようやくスマホに換える決心をする。しかし、すぐにはドコモに行けないので、とりあえずウイ文研に行き、2時からガロアの特別インタビュー。

 4月に清里でウイスキーフェスをやることもあり、さらに今年(2017年)は、“清里の父”ともいわれるポール・ラッシュさんの生誕120周年ということもあって、萌木の村の舩木上次さんにインタビューすることにしたのだ。

 舩木さんは、いわば“ラッシュイズム”(ポールイズム?)を継承する人物の一人。40年以上前に地元清里で「ロック」という喫茶店を開き、その後ホテル・ハットウォールデン、そしていまはその複合施設である萌木の村を経営している。その舩木さんから、ポール・ラッシュさんの人となり、そして教えについて伺った。

 初めて聞く話も多く、実に興味深いインタビューとなったが、詳細は2月27日発行予定(書店販売は3月2日開始予定)の『ウイスキーガロア』を見てほしい。とにかくケンタッキー州ルイヴィル出身のポールさんと日本との関わり、清里の開発の歴史、キープ財団が目指したことなどについて、お聞きした。今年の清里フェスは、そのポールさんを記念したものにしたいと思っている。

 インタビュー後、恵比寿駅前のドコモショップに行き、ついにスマホデビュー。ついでにアイパッドもバージョンアップしてしまった。まさに“大人買い”…というより、言われるままの買い物である。当分の間は、スマホとの格闘になりそうだ。ウルトラ・アナログ人間で、強度の老眼人間にとってスマホはハードルが高い気もするのだが・・・。

 そのまま一度オフィスにもどって、8時には清澄白河にあるフジマル醸造所兼レストランへ。これは今話題のワイナリー兼レストランで、『ウイスキーガロア』のコラムを担当する友田さんが、第1回目の店に選んだところ。

 8時にその友田さんと待ち合わせ、フジマル東京店で造ったばかりの新ワインをグラスで飲みながら、イタリアンに舌鼓を打つ。とにかくワインもフレッシュで美味しいが、それ以上に料理が本格的で美味しく、どれを今回のコラムで取り上げるか迷ってしまうほど。

 1ページコラムの性格上、酒と料理が1品ずつにならざるを得ないので、ワインを片っ端から飲み、そして料理を試食(?)する。ガロアではウイスキーに限定しないと方針決定しているが、ウイスキー愛好家から見たワイン、日本酒、ビールというのも、面白い。

 ウイスキーだけやっていたら見えてこない、そこにはワクワクするような未知なる世界が待っているのだ。・・・すべてはウイスキーの道に通ずる。今ウイスキーはあらゆる樽の実験を始めているが、ワイン樽、ビール樽というのはすでに存在し、これからはさらに、もっと樽の可能性が広がるだろう。

 逆にウイスキー飲みだからこそ見えてくるものもある。ビールやワイン、日本酒愛好家がウイスキーも飲むというのはあまり考えられないが、ウイスキー愛好家というのは不思議なもので、ビールも飲めばワインも飲むし、そして日本酒にも通じたいと思っているのだ。

 そんな世界を、毎号少しずつでも紹介していけたらと思っている。というより、何よりも私自身が楽しみにしていると言ったほうがいいかもしれない。


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