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  03 ,2023

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「コニサーのマスターの会と、技術者養成講座…」
 相変わらずの花粉症だが、連日ミーティングが続いている。抱えている案件が多すぎて、そのファイルだけでも数十個、毎日3~4キロのカバンを持って事務所通いだ。ガロアやジャパニーズの日はもちろん、その後のレクチャラーのセミナー、そしてコニサーの“マスター・オブ・ウイスキーの会”に向けても、ミーティングを重ねている。

 そのマスターだが、今回めでたく新たに2名が合格した。一人は名古屋のYさん、そしてもう一人は山梨のAさんだ。名古屋のYさんは女性マスターの3人目で、レクチャラーとしても、ここ4~5年名古屋で活躍してくれている。Aさんは32歳という若さで、これは33歳で合格した静谷さんより若い、最年少でのマスター・オブ・ウイスキーの合格者となった。

 その2名を加えた13人が、前述のマスター・オブ・ウイスキーの会ということになり、コニサーのPR大使としても活動してもらおうと思っている。その会合も4月8日に開く予定だ。

 コニサーのエキスパート試験対策講座は、今度の土曜日、19日(日)に大阪で行うが、受講者がわずか9名というのも寂しい限りで、これもコニサーの組織改革をしようと思った理由のひとつだ。これだけ世界中でウイスキーが話題になっている今だからこそ、私たちは10年後、20年後を見据えて、世界で唯一のこのウイスキーの資格認定を広めていかなければならない。もちろん、WE・WP・マスターだけでなく、今年中にはウイスキー技術者養成講座も、コニサーの中に開設しようと思っている。

 今、ウイ文研がコンサルしているところもそうだが、ウイスキーを造りたい、ウイスキー造りの経験があるというスタッフの求人が相次いでいる。中でもウイスキー造り経験者はどこでも引っ張りだこだ。そこで、実践に即した蒸留技師、製造担当者を養成する講座を、コニサーで開講しようと思っている。将来的には、そのための蒸留所も創設しようと思っている。一度、コロナ前にその夢を持っていたが、コロナで中断していた。私も今が69歳、来年には古稀を迎える。取り掛かるなら、まさに今しかないのだ。

 と、あれこれ考えているが、そればかりをやるわけにもいかず、ミーティングの合間に朝からガロアの原稿を書き、そしてイヤーブック(英文)の校正、ガロアの取材、18日から始まる「ぶらり旅」の神戸編の準備に追われている。もちろん4月1日の基調講演や、テイスティングセミナー、その後のトークショー、レクチャラーの認定試験の問題造りも始まっている。できれば200名くらいは受けてほしいものだ。

 検定の採点は集計が済み、来週中には合格通知が出せるだろうし、次々回(17回)に向けて、その概要も作成中だ。9月の第17回は3級・2級・JC級の3つになる予定で、時間的な余裕があれば、もう1つ新しい級をとも思っていたが、今はその余裕はないかもしれない。

 と、言っていたら、続々と大阪フェスや、4月1日のジャパニーズの日のボトルが事務所に届いている。特に後者の長濱蒸溜所のボトルは、パッケージとしても力作で、思わず「美しい」と声をあげてしまった。もちろん今回もグラバーの魚譜をラベルにあしらっている。海のない滋賀県なのに、なぜサバ…と、びっくりするかもしないが、長濱はかつて鯖街道で有名だったところ。焼き鯖をのせた汁のない鯖ソーメンは長濱の名物でもあるからだ。

 もうひとつのロッホローモンドは、やはり裏ラベルにグラバーの魚譜を使ったもので、これは大阪フェスの1本だが、会員向けに先行販売を行っている。詳細については、またお知らせするつもりだ。

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* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter

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「TWSC実行委員会とエキスパート対策講座」
 ミーティングや取材が相次いでいるが、今年は久しぶりの花粉症、そして腰痛、歯痛にも悩まされている。体調は絶不調だ。そうでなくても眼がシンドイことになっていたが、花粉のせいでショボショボ、かゆくてしょうがない。それでも、いつものように朝から原稿と、その校正、そしてイヤーブックの英訳版の最後の仕上げに取り組む毎日だ。

 10日の金曜日は4月1日のジャパニーズの日の準備をしつつ、ガロアやイヤーブックの校正をして、昼すぎにウイ文研。3時からインチデアニーのことで、大阪のA氏とzoomでミーティング。いよいよインチデアニーのライウイスキーが日本にもこの5月くらいに入ってくるということで、そのプロモートについて相談にのる。

 その後4時から、次号のガロアの巻頭特集の件でライターのN君、そしてウイ文研技術顧問のHさんとミーティング。まずは「これであなたもウイスキーが作れる!?」という特集の意図について、私のほうで1時間ほど話をして、それをN君にまとめてもらうことに。その後、Q&A方式の質問事項について検討し、今後の具体的な進め方について話し合う。

 それが終了して6時からは、TWSCの実行委員会ミーティング。すでに一時審査の洋酒・焼酎、約920本についてはサンプル小瓶を各審査員に送ってあり、今続々とその審査結果が届いている。そのことをズームで実行委員に伝え、今後の二次審査、そして今年6月に行う授賞式のやり方について、それぞれから意見を聞くことに。授賞式はコロナ前の2019年6月にやって以来、4年ぶりだ。

 その時は九段下のグランドパレスホテルの宴会場でやったが、その形式、有料にするか無料にするか、その場合、一般客を入れる大試飲会も同時開催するのか否かなど、決めなければならないことが、山のようにある。とにかく、場所探しから始めなくてはならないので、もう時間がない。今週中に決断してしまいたいと思っている。

 実行委員会ミーティングでは、そのまま4月1日のジャパニーズウイスキーのことについても話し合う。ほとんどの方が、ジャパニーズの日の実行委員も兼ねてもらっているので、その出欠と、3部のトークショーについても協力を要請する。また、今年から来年の「ジャパニーズウイスキー生誕祭」の実行委員も、兼ねてもらうことも了承してもらった。

 11日の土曜日は、久しぶりに一日中恵比寿の仕事場にいて、翌日のウイスキーエキスパート対策講座の準備。上・中・下3巻のテキストと、今回からジャパニーズのイヤーブック、さらにコニサー資料集も加わったため、その講義準備に半日以上かかってしまう。さらに『コニサー倶楽部』、TWSCのスケジュール等、決められることは決めてしまう。

 で、昨日の日曜は朝9時前に日本橋の会場に行き、エキスパートの対策講座。今回、東京は32名の受講者ということで、コロナ以降では最多となった。といってもコロナ前の2019年、18年は100名を超える受講生がいたことを考えると、その3分の1ほどということになる。今回のエキスパートで、ちょうど20回目を迎えるが、今までの合格者がトータルして2,800名ほどしかいないというのは、いささか寂しい数字だ。私がいつまでできるか分からないが、コニサーの取得者を30回を迎えるまでには1万人の大台に乗せたいと思っている。

 コニサーを始めた時、世界のウイスキー市場はどん底で、稼働している蒸留所は世界で150ヵ所ほどしかなかったと思う。それが今は全世界でおそらく3,000を超えるだろう。ウイスキーはかつて経験したことのない、空前の活況を呈している。それを一時的なブームで終わらせないためにも、世界で唯一の、このウイスキーコニサー資格試験を、もっとメジャーなものにしていかなければならないと思っているのだが。

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* ウイスキー文化研究所公式HP
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「コニサー用資料と大幅な求人活動…」
 急に暖かくなってきて、ますます体調がおかしくなるが、休むわけにもいかず、とにかくひたすら目の前の仕事を片付けることに。アイリッシュセミナーからもどって昨日はイヤーブックの英語版の校正、諸々のミーティングの準備をして、昼すぎにウイ文研。2時半から、『大人の休日倶楽部』の監修をやることになったので、そのミーティングをズームで行う。

 その後、3月18日から始まる「ぶらり旅・神戸編」のスケジュールチェックをして、3時半頃から全体ミーティング。3月12日(日)に迫ってきたウイスキーコニサーのエキスパート試験対策講座用の資料冊子が、印刷所から上がってきたので、それをスタッフに渡して共有。当初、販売は考えていなかったが、54ページを超える小冊子となったので、1部1,000円で、頒布することにした。エキスパートの対策講座では、受講生は無料だが、それ以外の人は買ってもらうことになる。セミナーを受けずに受験する人も、おそらくこの小冊子がマストになると思われる。ウイ文研のオンラインサイトでチェックしてみてほしい。

 その12日の東京セミナーの申込みは締め切られているが、来週19日の大阪でのセミナーは、まだ空きがあり、充分申込みが間に合うので受験を考えている人は、早めにチェックしてほしい。リアルでの大阪のセミナーは実に4年ぶりで、私はガロアの「ぶらり旅」の取材も兼ねていて、大変といえば大変だが、楽しみにもしている。とにかく朝9時から夕方5時まで、一人で全部の講義をやってしまわないといけないので、体力・気力勝負である。

 全体ミーティングでは、4月1日のジャパニーズの日、そしてレクチャラー、さらに大阪フェス、9月のウイスキー検定についても話し合われた。このところパートさん、アルバイトも入れて総勢15~16名となっているので、久しぶりのフルメンバーだ。ウイ文研のビジネスはもちろん会員組織の運営、ガロアの編集発行、ウイスキーコニサー、ウイスキー検定の実行運営、さらにTWSC、そして各種イベント事業と多岐にわたっていて、そのどれもが、日本で唯一のものばかりだ。つまり、ウイ文研の独占事業である。さらにここに出版事業(イヤーブックなど)、そして各種コンサルタント、講演依頼、取材依頼等があり、日々10件以上の対応をしている。日々、持ち歩いているファイルだけでも40~50になるだろうか。そのため荷物がやたらと重い。

 と、嘆いていても仕方ないので、このところ求人に最大限に力を入れている。毎週のように面接をしているが、昨日も夕方面接をして、採用を決めたばかり。新しいスタッフがこのところ4~5人入っているし、外部の人もアドバイザー、コンサルとして2~3人入ってもらうつもりでいる。事務所は新しく引っ越したばかりだが、すでにスペースはいっぱいになりつつある。まさか、もう一度引っ越し…。

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「新橋での会食と北アイルランドセミナー」
 このところ歯医者通いが続いているが、7日の火曜も午前中歯医者に行き、午後ウイ文研。いくつかのミーティングをして、4時にズームで京都支部のKさん、Sさんと琵琶湖クルーズのミーティング。すでにチケットは600枚近くが売り切れになっているが、クルーズ船の上で提供される恒例のスコットランド料理などについても、詰めの協議を行う。

 今回は4年ぶりということもあり、スコッチエッグとハギス、フィッシュ&チップス、クラナカンの4種類にしぼることにした。本当はカレンスキンクも出したかったが、なかなかレシピだけだと作りづらい。なので、これは諦め、その代わり滋賀県産、琵琶湖産のものを、今まで以上に充実させ、それをオードブル盛り合わせにして提供することを考えている。もちろん、スモークサーモンはマストだ。できればスコットランド産チーズも出したいところだが、今の情勢では難しいだろう。

 とにかく試作を重ねて、私自身も味見をして、当日は船の上で提供したいと思っている。できれば沖島の漁協の婦人たちが作る、琵琶湖の小魚のつくだ煮なんかがあればベストだが…。沖島は以前「ぶらり旅」で行ったこともあり、私のお気に入りの島の1つだ。とにかく漁港の飯がうまかった。

 7日はその後6時半に新橋(銀座)に行き、スペイン料理の「TOKI」で、吉田電材工業のMさん、衆議院議員のTさんと会食。Tさんは新潟選出の議員で、日本のクラフトウイスキー、そしてその定義などを、食事をしながら3時間近く話し合う。日本洋酒酒造組合が、ジャパニーズウイスキーの定義を、組合内規という形で策定したのが2021年2月のことで、4月1日より事実上施行された。あれからもうじき丸2年となるが、もう一度、その定義の持っている意義について再確認し、それをより進めていくことが必要なのではないかと考えている。そのための話し合いでもあったが、ことは急ぐ必要があるかもしれないと、このところ思いを強くしている…。

 もどったのは11時近くだったが、昨日の8日は11時の電車で恵比寿を出て、りんかい線で国際展示場前駅へ。そこからバスでビッグサイトに向かい、北アイルランド開発庁のブースで、北アイルランドのアイリッシュウイスキー4種8本について、テイスティングセミナーを1時と3時の2回行う。毎年、アイルランド大使館主催のアイリッシュセミナーはやっているが、北アイルランドは今回が初めて。

 4つの蒸留所はブッシュミルズ、コープランド、グレンズ・オブ・アントリム、ヒンチで、ブッシュミルズとヒンチは日本でインポーターがついているが、コープランドとグレンズは日本初。私も飲むのは初めてだった。それぞれの蒸留所から2種出ていたので、合計8種類のテイスティングを行ったが、それぞれ独自の個性を発揮していて、面白かった。やはりアイリッシュはアイリッシュの独自性があり、見事にスコッチのそれとは異なっている。

 北アイルランドを最後に訪れたのはコロナ前の2019年のことだったが、早いうちに再びアイルランド、そして北アイルランドを訪れたいと思っている。途中、フーデックスの他のブースも見たが、疲労があまりにも蓄積していたので、5時すぎに会場を出て、6時前に恵比寿に戻ることに。花粉症もあり、眼が本当にヤバイ…。

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「マスターの2次試験とWBBC、そして北京ダック…」
 3日の金曜日も午前中ガロアの原稿を書き、昼にウイ文研。2時にライターのN君と次号ガロアの巻頭特集のミーティング。日本でクラフト蒸留所を立ち上げるにはどうしたらよいのかを、2~3号くらいに分けてQ&A形式でまとめようと思っている。そのことについてのミーティングだったが、まずはQ&Aの質問項目について、話し合うことに。

 その後、4月1日のジャパニーズウイスキーの日のミーティングをスタッフ6名で行う。チケットはまだ20枚くらい残っているが、当日の資料やスケジュール、そしてジャパニーズの日オリジナルの長濱のボトルについて、抽選方法などをもう一度確認。それが終わって、3月8日(水)にビッグサイトで行われるフーデックスのセミナーのためのテイスティング。

 今回は北アイルランド開発庁からの依頼で、北アイルランドの4つの蒸留所のウイスキー、計8種についてセミナーを行う。ブッシュミルズはもちろん何度も行って知っていたが、コープランド、グレンズ・オブ・アントリム、そしてヒンチには行ったことがない。私にとっても新鮮な蒸留所であり、特にコープランドとグレンズ・オブ・アントリムは日本に輸入もされておらず、テイスティングも初めてだ。

 それが終わって、4時半くらいからWBBCの収録、ライブ放送の準備をして、5時からその収録とライブ。収録のほうはバーチャル蒸留所ツアーで、今年からは日本のクラフト蒸留所のシリーズをやっている。2回目の今回は安積、八郷、額田、羽生、鴻巣、そして飯山、野沢温泉の7つ。ライブ放送は7時からで、こちらはこれからのイベント関係、エキスパート対策セミナー、レクチャラーなどのお知らせで1時間たっぷりかかってしまった。

 4日の土曜日はやはり午前中原稿を書き、さらにイヤーブックの英文バージョンの校正、そして3時前にウイ文研。やはりアイリッシュのセミナーの準備のためテイスティングをして、その後、コニサー、TWSCのミーティング。終わって夕方5時半すぎに六本木のミズナラカスクに行って会食。オーナーのSさんから、木箱入りの古いジョニーウォーカー赤ラベルを飲ませてもらう…。

 昨日の日曜日は、やはり朝からイヤーブックの校正をして、昼にウイ文研。1時から2022年度のマスター・オブ・ウイスキーの二次試験を行う。今回の受験生は7名で、まずは1時間筆記試験をやり、それからテイスティング、そして一人ずつ対面の口頭試問である。終了したのが4時半で、その後私と代表世話人のSさんの2人で六本木の「全聚徳」へ。

 同店は北京ダックの老舗で、その六本木店に昨年暮れにオープンしたのが「夢幻」というオーセンティックバー。前号のガロアでも紹介していたが、そこのバーテンダー捜しを、オーナーのRさんから頼まれていたので、Sさんと2人で店を見に行くことになったのだ。今はどこの飲食店もスタッフ捜しに苦労しているが、せっかくの凄いバーなので、なんとか協力したいとの思いもある。それも含めて、求人コーナーを真剣に考えている。

 ということで、バーだけでなく、Rさんといろいろな話になったが、蒸留所もつくりたいという話になり、思わず盛り上がってしまった。今年に入って休みが1日もなく、心身ともに疲労コンパイしているが、新しい蒸留所ということなら話は別である。現在いくつかのコンサルを手掛けているが、もう一つ、そこにRさんの蒸留所を加えることになるかもしれない。

 うーん、いったいいつになったら釣りに行けるのだろう…。

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