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  04 ,2018

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「リンドーズとファークラス」
 ツアー一日目。パースからバスで20分のところにあるリンドーズアビー蒸留所に行く。昨年秋から生産開始で、スチルなどすべてを見せてもらう。まだウイスキーは販売できないので、ここはリンドーズオリジナルのアクアビテを造っている。かつて修道院で造っていたものの再現だ。

 午後はスペイサイドまで北上して2時過ぎにグレンファークラス。ここでは最後にすごいテイスティングが待っていた!蒸留所限定のポートカスク12年もすごいがファミリーカスクの1990がすごい!

 ファーストフィルのオロロソシェリーカスク。伝統のグレンファークラスだ。

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「パースのミルを見た」
22日に予定通り羽田を立って、エジンバラには5時過ぎに到着。そのままバスでパースまで北上して街中のメルキュールホテルに投宿。ここは昔のミルを改造したホテルで、目の前にはこんな建物も残っている。

キルンはカラス麦などを乾燥させたものだと思うが、まるで蒸留所のよう。さすが、かつてのウイスキーの町、パースである。

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「大阪フェスの新セミナー2つについて」

 スコットランドの蒸留所ツアー、スコットランド取材、そして6月下旬からのアイルランド取材の手配などのミーティングが連日続いている。『ウイスキーガロア』の第8号は無事下版したが、すでに第9号の編集作業にも入っていて、連日そのミーティングも行っている。

 なにしろ10名ほどの小所帯でガロアの編集、広告営業、販売のすべてをやらなければならず、さらにそれ以外の大阪フェス、東京フェス、長和フェス、そして検定、コニサー資格認定と、スタッフ各自が何役もこなさなければならない。マルチの仕事が要求されるわけでスタッフも大変だ。

 今週はそれらのミーティングをこなしながら、スコットランド行の準備も日々進めている。今回のツアーで回る蒸留所はリンドーズアビー、グレンファークラス、バリンダルロッホ、グレンフィディック、グレングラント、グレンバーギ、ローンウルフ、グレンドロナック、グレングラッサ、そしてブレアアソールなどだが、その合間にハイランダーインやスペイ川、そして城や庭園といったところも回りたいと思っている。

 ツアー後はグレンウィヴィス、ラッセイ、トラベイグ、そしてクライズデールなどのクラフト蒸留所の取材が待っている。グレンウィヴィスはディングウォールの町が運営する蒸留所だし、スカイ島の隣のラッセイ島には初めて行く。蒸留所から眺めるスカイ島、特にクーリン連山の眺めは絶景だ。トラベイグはスカイ島の南岸にオープンした、スカイ第2の蒸留所だ。

 そのままアーマデイルから本土のマレイグに渡り、そして最終日はグラスゴーのクライズデールに行きたいと思っている。そのラッセイ蒸留所から創業者のデイさんが6月に日本にやってきて、大阪フェスでスペシャルセミナーを開いてくれる。

 大阪フェスはもともと私のインディアンウイスキーと、マルスの竹平さん、そして秩父の𠮷川さんの3つのセミナーを予定していたが、急遽ラッセイと、そして鹿児島・小正醸造の嘉之助蒸溜所のセミナーを追加した。スコットランドと日本を代表する、今もっともホットな、そして新しいクラフト蒸留所である。

 かたやスカイ島の息をのむような壮大な眺め、かたや東シナ海を望む日本一の吹上浜である。次号(4月27日発行)のガロアの表紙も吹上浜の写真を使ったが、ぜひ2つのセミナーに注目してほしい。私も両セミナーの冒頭に登場し、できれば挨拶をしたいと思っている。この2つの蒸留所を訪れ、目にした人間はまだ少ないと思うからだ。


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「ツアーに取材にウイスキーフェス」

 ガロアの入稿作業のほうも一段落し、あとは18日の下版を待つだけだが、22日の日曜日からスコットランドへ行ってしまうため、その間にやらなければならないことを急ピッチで進めている。

 今年はとにかくウイスキー関連のイベントが満載で、私はスコットランドに行って(2週間)留守だが、連休中は高田馬場のベルサールでクラフトビールの祭典があり、ウイ文研もチラシなどを置いてもらえる予定だ。もどって直後の土日は東京バーショー。同日の13日、日曜日は横浜でカクテルイベントがあり、こちらのほうにもウイ文研として出展する。

 私はバーショーが終わった翌日からガロアの「ぶらり旅」で、長野県の駒ヶ根、伊那、そして飯田へ向かう。それが終われば、休む間もなくウイスキー検定合格者向けの蒸留所ツアーで再びマルス信州蒸溜所へ。こちらも申し込み開始と同時に満席だ。日帰りバスツアーだが、その日のうちに、そのまま羽田に直行し、再びエジンバラ、そしてスペイサイドである。

 もどれば、ほぼ1週間で大阪フェス。前日は「ちんちん電車」のゲストで、フェス翌日は中国人向けのツアーの同行講師だ。その頃には再び『ウイスキーガロア』の入稿作業に追われるが、6月17日(日)には、これも毎年恒例の福岡ウイスキートークで、どちらも私はインディアンウイスキーのテイスティングセミナーを行う予定だ。

 その一週間後には、こんどはアイルランド取材で6月24日から2週間、アイルランドのクラフト蒸留所を回る。7月になると、コニサーのウイスキーエキスパートの集中対策講座が始まるが、7月28日には京都でリカマンの「ウイビア・メッセ」もちろんウイ文研も出展し、私もセミナーを行う。さらにその翌週は札幌でのウイスキーフェスだ。これはまだ詳細は分からないが、札幌ということもあり、うちは出展を決めている。

 それにしてもと思う・・・。ウイ文研が主催するウイスキーフェスティバルだけでも、東京と大阪と、そして長和町と年3~4回。それ以外に、うちが出展するイベントが年に5~6回。それが毎年増えているのだ。とにかく、出展する他の団体のイベントも含め、ウイスキーを広めることであれば喜んで協力もし、全力をあげるつもりだが、こう多くなるとすべてに出展するというわけも行かず・・・。

 ということでガロアの入稿・校正作業と並行して連日フェス、イベント、ツアー、取材のミーティングが続く。来年3月に行う「東京ウイスキー&スピリッツ・コンペティション(TWSC)」についても、連日のようにミーティングだ。

 昨日・今日の土日は久しぶりにセミナー、イベントがなかったので(1月以来だ)、5月に行われるWPの問題作りに着手。と同時にウイスキー検定の公式テキストの校正にも着手した。4年ぶりの全面改訂で、おそらく30~40ページ増になるものと思っている。この秋の刊行を目指して、こちらのほうも待ったなしだ。

 そういえば、コニサー教本の上巻の2018年版が印刷所から刷り上がってきた。表紙もかえ、中もモノクロから2色印刷となり、誌面も2段組みにして、はるかに読みやすくしている。これを読めばウイスキーが造れる…。クラフトではどこもこの本で勉強しているし、私たちも、そう自負している。

 今回の新たな試みとして巻末には、蒸留器やプラント、その原材料(樽も含めて)を供給してくれる専門会社の広告も載せている。ウイスキーやジンが造りたくなったら(?)、とにかく巻末のADを見て、問い合わせていただくのが一番かもしれない。実に興味深い広告であると思っている。



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「ポンべ酵母と東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」

 ガロア8号(4月27日発行予定)の入稿作業が秒読みに入っているが、すでにそれと並行して9号(7月上旬予定)の取材・編集作業がスタートしていて、昨日月曜日はバーボン・アメリカン特集のボトル約60本の撮影が行われる。ガロアとしては1年ぶりのアメリカンウイスキー特集だ。

 そういえば8号から私の新しいコラムをスタートさせたが、そのコラムで「ザ・テイスティング」で取り上げている24本の中から、9種類のボトルを私なりに試飲し、テイスターと同じに100点満点で採点した。実際にコラムで書いているのは、そのうちの4種類だが、1つ面白いボトルがあった。

 それはディアジオが毎年リリースしているスペシャルリリースの1本で、グレンエルギンの18年物。ボトル解説の原稿を書いている時に原文の説明を読んでいて、ビックリしてしまった。それは、これには通常のディスティラリー酵母のほかに、「ポンべ(Pombe)酵母が使われているというのだ。

 ポンべはアフリカ南部でつくられているドブロクのような酒で、そもそもスワヒリ語で「酒」を意味する。ミレット(雑穀)などを原料としたビールのような酒で、私も南アフリカ、ジンバブエで飲んだことがある。その時の原料はモロコシだといっていたが、大きなゴミバケツのような容器の中で発酵させ、みんなで回し飲みをする。

 南アはヨハネスブルグの郊外の、かつての黒人居住区、ソウェトの怪しげなもぐり酒場で飲んだものだったが、やや酸味のある濁った酒だった。ジンバブエでは首都ブラワヨの下町のライブハウス、そして農村の集会場でも飲んだか、こちらも相当に怪しい。

 そのポンべ酒で使われるのがポンべ酵母で、酒造りで使われる一般的な酵母が出芽酵母で学名がサッカロミセス・セレビシエであるのに対し、ポンべ酵母は分裂酵母で、学名はシゾサッカロミセス・ポンべというのだとか。そんな酵母があることも、南アやジンバブエで飲んだドブロクにそんな酵母が使われていたことも、まったく知らなかったが、なぜスコッチの、それもグレンエルギンでそれを使用したのだろうか・・・。次回行ったときにぜひ聞いてみたいと思っている。

 ということとは関係なく、いよいよ来年3月に行う「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」が、動きだすことになった。詳細はこれからだが、ウイ文研が中心となって、日本で初めて本格的なウイスキーとスピリッツの酒類コンペティションをやりたいと思っている。

 私が台湾の高雄市で開かれたアジア初のスピリッツコンペティション(ベルギーの会社の主催)に、審査員として参加して、今年で丸5年。その間、想いをあたためてきたが、ようやくその時がきたと思っている。寿屋を創業した鳥井信治郎は1929年に国産第1号の本格ウイスキー「白札」を出す時、こんなキャッチーコピーを付けている。「醒めよ人!舶来盲信の時代は去れり」。私の想いも同じである。

 海外の酒類コンペはますます盛んだが、日本人が、日本人の味覚でやった酒類コンペというのはほとんどない。ジャパニーズウイスキーと同じように、繊細な味覚と、高度な知識を持つ日本のウイスキー、スピリッツの愛好家やプロが、世界のウイスキーやスピリッツを評価したらどうなるのか。私自身がそれを知りたいというのが、最大の動機かもしれない。


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