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  11 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「余市蒸溜所取材と紅桜公園・・・」

 昨日の火曜日は朝イチ、9時の飛行機で北海道へ。新千歳空港に着いたのが10時半すぎで、エアポート快速に乗り小樽を目指す。そこから先、余市までは函館本線のローカル列車で約20分。みぞれ混じりの冷たい雨が降る中、12時半すぎに余市に降り立った。

 余市蒸溜所を訪れるのは、ほぼ2年ぶりくらい・・・。今回は『ウイスキーガロア』の第6号の取材で、ライターもカメラマンも調整がつかなかったので、私一人での取材となった。

 出迎えてくれたのは赴任したばかりという工場長の三明さんと、ニッカサービスの三上さん。そしてツアーガイドの斉藤さんの3人。さっそく斉藤さんに案内されて、一般の見学コースにそって余市を見せてもらうことに。

 宮城峡でも思ったが、ニッカのツアーガイドの女性陣の真っ赤なコートが、実に蒸留所の風景にマッチしている。特に日本海側の、冬特有の雨やみぞれ、曇天の日にはことのほか鮮やかだ。

 余市のツアーは基本的に無料。ツアーのハイライトは何といっても、世界に唯一の石炭直火の蒸留釜。今はフル生産なのか、職人がタイミングよく石炭を投入するところも見ることができた。

 その後、これは一般ルートにはないが、取材ということでリタハウスの中も久しぶりに見学。ツアーの最後は、お楽しみの3種のテイスティングで、これも無料だというのがスゴイ。

 シングルモルト余市にスーパーニッカ、そしてアップルブランデーの3種だが、セルフサービスのカウンターには水も氷も、そしてソーダも用意されている。

 さらに驚いたのが簡単なつまみ類が自動販売機で買えるということだ(!)。これは有料だが、見ているとつまみを買い求めるツアー客の列ができている。それにしても、あちらこちらから聞こえるのは韓国語と中国語である。これで冬になると、オーストラリアからのツアー客も増えるという。彼らの人気スポットであるニセコが近いからだという。

 そんなこんなで夕方4時に取材を終了し、再び列車を乗り継ぎ札幌へ。駅前のホテルで1泊し、今日は午前中、雪の降る中、車で15分ほどの距離にある紅桜公園へ。ここで現在、ジンの蒸留所のプランが進行していて、その現場を見に行くためだった。

 帰りのフライトの時間があるので駆け足だったが、2万坪強の個人所有(!)の公園を見せてもらい、最後は園内にある名物のジンギスカン料理をいただく。まさかジンつながり(?)ではないと思うが。

 結局12時に公園を後にして札幌駅にもどり、再びエアポート快速で新千歳空港へ。2時のフライトで東京にもどり、そのままウイ文研事務所に行く。フェスやガロア(映画と雑誌両方)、ソサエティー、週末の水戸の3つのセミナー、森永のカレドショコラの件などを詰めて、6時すぎに恵比寿の仕事場にもどる。

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「検定合格者の静岡蒸溜所ツアー」

 昨日の日曜日は朝イチでSMWSの翻訳原稿の校正をして、11時4分発の新幹線こだまで静岡へ。ウイスキー検定の合格者を対象とした、ガイアフローの静岡蒸溜所の限定ツアーで、参加者は全部で30名。それに私とスタッフのCさんの2人だ。

 1時にチャーターしたバスで駅を出発し、蒸溜所には2時に到着。2班に分けて見学ツアーがスタート。日曜で仕込みは終了していたが、麦芽の搬入から粉砕、糖化、発酵、蒸留にいたるまで、中村大航さんの説明を受けながら見て回った。

 特に興味深いのはドライ状のピナクル酵母と杉製の発酵槽、そして世界にここだけという薪の直火焚き蒸留だ。前回(今年2月)来た時はまだ未使用だったが、今回は薪の燃えカスまでしっかり見ることができた。

 蒸溜所の見学後は、特別に発酵室に設けられたテイスティングテーブルで、原酒3種を比較テイスティング。特にニューポットの2つは1つが軽井沢のスチルで、もう1つが薪の直火焚き。軽井沢のほうはスチームによる間接加熱だ。麦芽も仕込み条件もまったく一緒ながら、できあがったニューポットは、それぞれに違っている。薪のほうがリッチで、滑らかなのだ。

 その後ウェアハウスを見せてもらい、予定通り4時には蒸留所を後にして、再びバスで静岡駅にもどり、5時に無事解散。

 今日は再びソサエティーの原稿チェックをして、昼すぎにウイ文研。フェスのお土産ボトルを決め、その製作作業も開始。今回は5種類くらい出したいと思っているのだが。

 さらに、『ウイスキーガロア』のレイアウトチェック。そして余市取材の準備をして、5時からフェスのミーティングである。フェスもいよいよ2週間を切って、準備に追われる毎日だ。ブース数100以上、参加企業70社超という一大フェスをウイ文研のスタッフだけで仕切るのだから、大変である・・・。

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「幼なじみの死とソサエティーのテイスティング」

 昨日は11時に日本橋の洋酒酒造組合に行き、ある会合に出席。詳細は発表できないが、今、同組合の作業部会では、ジャパニーズウイスキーの定義について会合がもたれている。昨年、ウイ文研がその件について一石を投じさせてもらったが、1年ちょっと経って、さらにウイスキー業界を取り巻く環境が激変している。あの頃(昨年8月)は、こんなに日本に、新しいクラフト蒸留所が誕生するなんて、誰も想像もしていなかった…。

 その後、再びウイ文研にもどり、2時から北海道の蒸留所の件で、スチル納入業者とミーティング。それが終わって、山のような校正作業をこなし、4時すぎに一度恵比寿の仕事場で喪服に着替え、相模原市の葬儀場に向かう。私の小・中・高時代の同級生のT君が亡くなって、その通夜が行われたからだ。

 T君と私は共に佐渡両津市(当時)の商店の出身。私が「源助屋」という靴屋の息子で、T君は「いちやましょう」という酒屋の息子だった。お互い長男であるが、家業を継がなかった。私はジャーナリストになり、彼は医者になった。

 真面目なガリ勉タイプだったが、共通の趣味も多く、高3の夏には一学期の終業式をさぼって、東京・後楽園球場で開かれたロックのグランドファンク・レイルロード(GFR)の、伝説のコンサートにも行った。

 私が膝の骨を折った際は、当時T君が外科部長を務めていた淵野辺の病院に入院し、手術をした。そのT君が64歳という若さで逝ってしまった。医者でもあり、健康に人一倍気を使っていた彼が私より先に逝くのだから、人生は何が起こるか分からない。何とも不条理である…。

 通夜からもどって今日は恵比寿の仕事場とウイ文研で朝からガロアの原稿・編集作業、そして東京書籍の単行本の再校。さらにスコッチモルトウイスキーソサエティ(SMWS)の会員誌『アンフィルタード』の翻訳原稿が上がってきたので、その校正・監修作業に着手。

 SMWSの日本支部が変わったことを機に『アンフィルタード』の監修を前号から請け負っているのだが、これが、なかなか骨の折れる作業となっている。記事をピックアップしているのも私だが、さすがソサエティの会報誌だけあって、中身がスゴイ。私自身、大いに勉強にもなるが、これを日本語に翻訳するのは大変である。

 やってみて思うのは、かなり高度な知識、特にウイスキーの製造に関する知識がないと、チンプンカンプンということだ。翻訳の下作業は、よくやってくれていると思うが、どうしても誤訳や、表記の問題が生じてしまう。それをチェックし、訂正するのが私の役目なのだが…。

 それに関連し、11月19日の日曜日には水戸で、SMWSのテイスティング会を行う。今回は11月に発売される9アイテムについてだが、そのために夕方から9種全部をテイスティング。どれもカスクストレングスなので、これもシンドイ作業だが、さすがSMWSのボトルだけあって、どれも興味深い。現在のソサエティーの基準が分かって、それはそれで面白かった。水戸のテイスティング会は、要チェックである。

 その前日の18日土曜日には、同じく水戸の「紅茶館」で、ソサエティとは別に私のシングルモルトテイスティング会も行う。こちらのラインナップも、スコッチの5種は、すべてフロアモルティングをやっている蒸留所でやることに。テーマはスモーキー、ピーティーだが、最後にカバランのフィノカスクも出すことにした。興味があれば、これもぜひにである。

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「映画ガロアの記念ボトルとマーラーの「巨人」・・・」

 映画の試写会のハガキや東京フェスの招待券の発送、さらにガロアの取材、水戸のセミナー、インディアンウイスキーのイベント、そしてインド行きの準備に日々追われている。

 今日も午前中は恵比寿の仕事場で原稿の執筆、校正作業をして、昼すぎにウイ文研。日曜に迫ったウイスキー検定の静岡蒸溜所ツアーや、フェスのミーティングの合間をぬって、映画『ウイスキーガロア』のオリジナルボトルの製作作業。さらにフェスの有料ボトルも選んでしまう。

 ガロアの記念ボトルは、SSポリティシャン号に積まれていた通称”ポーリーボトル”の中で、現在も存在するブランドで、比較的手に入れやすい物を中心に、私がオリジナルレシピでブレンドしたものだ。

 1941年2月、アウターヘブリディーズ諸島のエリスケイ島沖で座礁したポリティシャン号には5万ケース、約26万本のスコッチウイスキーが積まれていた。もちろん、すべてブレンデッドで、代表的なものを挙げるとジョニーウォーカー赤、黒、ホワイトホース、デュワーズ、マーティンズ、ヘイグ・ピンチ、バランタイン、キングスランサム、それにキング・ウィリアム4世、キング・ジョージ4世、そしてピータードーソン、スペイロイヤルなどだ。

 その中から手に入るボトルや、たまたま私がストックとして持っていたオールドボトルなど10数種類をブレンドして、100mlボトルで350本ほどつくった。もちろん、オリジナルラベルを貼って、フェス当日に映画の前売券とセットで3000円で売りたいと思っている。

 次号の『ウイスキーガロア』でも、このポリティシャン号の座礁事件については6ページほどで書くつもりだが、まさか、私たちの雑誌、『ウイスキーガロア』のもとになった映画が、日本で公開される日がくるとは思ってもいなかった。

 その作業が一段落したところで、今日は久しぶりに7時にサントリーホールへ行き、アンドリス・ネルソンス指揮、ボストン交響楽団の来日講演を聴いた。曲名はハイドンの交響曲第103番「太鼓連打」と、マーラーの交響曲第1番「巨人」である。なかでもマーラーの「巨人」が最高! さすが世界一とも謳われる音響のサントリーホールだけあって、フルオーケストラのサウンドが迫力満点で、まるでSF映画のスペースオペラを聴いているようだった。さすが、マーラーである。

 体は疲れきっていたが、不思議と聴き終わったあとは元気が出るような気がした。これって、マーラー効果・・・。


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「カミュのアイリッシュウイスキーと映画ウイスキーガロア・・・」

 ウイスキーエキスパートの採点、ガロアの取材と原稿、東京フェスの準備と、その前の水戸の3つのセミナーの準備等に追われている。さらに、しばらく中断していたコニサー教本の大改訂の作業も再開し、それも時間との勝負になっている。

 そんな中、今日はカミュのSさんが本社のセールス担当をともなって午後3.時に来社。カミュが新しく販売するアイリッシュウイスキー「ランベイ(Lambay)」についてプレゼンをしてくれる。

 日本での輸入はまだ決まっていないようだが、本国やイギリス、フランスでは販売が開始されるという。ランベイはダブリンの北にある。アイリッシュ海に浮かぶ小さな島で、今でも個人の持ちものだという。住人はたったの数人。島にはどういう訳かワラビーと、ファローディアー、そしてパフィンなどの海島が住んでいる。

 ランベイとはヴァイキングが付けた名前で、ラム(lamb)の島、つまり『羊の島』を意味する。スコットランドのシェットランドにも、ヘブリディーズにもLambaという島が存在するが、どちらも『羊の島』のことだとか。

 そのランベイの名を冠したアイリッシュウイスキーで、ノンピートの3回蒸留。造っているのは南西部のウエストコーク蒸留所ということだったが、それをコニャック、もちろんカミュの樽で後熟させているのが、なんといってもランベイの売りである。

 しかも原酒を選び、それを最終的にブレンドしているのは、カミュのセラーマスター、パトリック・レジェさんなのだ。その時の加水用の水も、島の湧き水を使っているという。なんとも楽しみなウイスキーの誕生で、今から試飲できるのが楽しみである。

 というミーティングをこなしながら、映画「ウイスキーと二人の花嫁」の試写用のハガキを送る作業と、それを記念したガロア・オリジナルの100mlボトルについても、急ピッチで作業を進める。

 この映画の原題は、もちろん”ウイスキーガロア”で、今年5月にイギリスで公開となったが、ついに日本でも『ウイスキーと二人の花嫁』として劇場公開されるのだ。しかも公開日は2018年の2月17日(!)。私の64際の誕生日でもある。

 もちろん、これは偶然だが、この話が私たちウイ文研にもたらされたのは8月下旬のこと。それから2ヶ月半近く、一切の公表ができなかった。映画業界のしきたりでもあるので、それは仕方ないことだが、我々としてはできる限りの協力を約束し、プロモートでもひと役かうことになったのだ。

 試写のハガキは限られた枚数しかないが、いずれにしろ来年には一般に公開される。それに合わせて11月26日の東京フェスでは、それ専用の特別ブースを設け、映画の前売券と、そのためだけに造った前述の100mlのオリジナルボトルを、セット販売する予定である。

 そのボトルの中身については、改めて、この場を借りてお報せしたいと思っている。


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